イベント「Design meetup リブランディングの舞台裏」に行ってきました。
メルカリ主催のDesign meetup リブランディングの舞台裏に行ってきました。
connpassでの応募者数700人以上で枠が130人だったので無理かなーと諦めていたのですが抽選に入ることができた。
忘れないように自分で気になった・印象に残った言葉をメモに残しておきます。
自分で解釈してメモったりしてるので間違えている箇所も結構あるかと。
メルカリデザインミートアップ、始まります!700名を超える皆さんにお申し込み頂いたみたいです。(場所のキャパ都合で抽選に漏れてしまった方々すみません!)#mercarirebranding pic.twitter.com/Tgp1uKSdzr
— 田川欣哉 Takram (@_tagawa) 2018年11月28日
リブランディングの舞台裏(by CXO井上雅意さん)
今日聞きたかった本題であるメルカリをリブランディングした時の経緯やプロセスの話しを聞くことができました。
- メルカリは今までテックカンパニー色が強く、デザインにたいして無頓着しすぎた。
- デザインに投資すると他のサービスとの差異をつけれると経営層が思った。ことが始まり。
- CXO Design Teamができる。
でリブランディングが始まる
まず最初に議論した内容はメルカリ自体のミッションの再考するところから。
メルカリ自体のミッションは新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る(大きなプラットホームにしていく。)
- ロゴのリニューアルなのかアップデートなのかそのままなのか?
- 本当にロゴを変える必要があるのか。
- 上記の内容を経営陣と議論。議論で期間として1ヶ月半〜2ヶ月かかった。
- ミッションとしての方向性は変わらないのでリデザインすることで決まった。
メルカリの新しいロゴのイメージを言葉で定義すると
- ワクワク感
- 公平さオープンさ
- なめらかさ(落札から配送までのフローだったり)
- 感覚的に目指すところを議論したそうです。
デザイナーで3案まで絞って経営陣に提案。
その時の提案はかなり深いところまでビジュアルに落とし込んでいて 各それぞれの案を名刺や広告に落とし込んだビジュアルや色のトーンも細かくパターン出しをした。
ロゴ変更後
- ロゴの適応をどこまでやるか?
- webやアプリケーションなどは比較的すぐに変更でるが紙媒体やグラフィックは直ぐには変更が効かない。
- 併用期間はしょうがないところもあった。
LPを作った理由
- ロゴの変更をした意味をきちんと伝えたかった。
- メルカリのミッションを表現したかった。
起きた失敗
- LPより先にアプリのリリースでロゴがでてしまい一部のユーザが気づく。
- ロゴ決定後ガイドラインを明確に作れていなかった為、各デザイナーで微妙に使い方が違い一部で指摘される。
- ロゴの変更で社内間での共有がしきれていなかった為、LPを公開した後に社内から問い合わせがあった。(Q&Aの体制をつくっておけばよかった。)
トークセッション(by 田川欣哉(Takram)/川村真司(Party NYC)/井上 雅意)
トークセッションではそもそもなぜメルカリでリブランディングをしたのかとう言う話がありました。
誰がなにを喋ったかなどメモれてないので箇条書きです。
- 田川さんがメルカリの役員とデザイン組織の話したところから始まった。
- メルカリが3年後、google、apple、ネットフリックス、Airbnbなどサービスに負けないブランド力をつけていくにはどうやっていくか?
- デザイナーには2種類あって作る人「プロダクトのデザイン」伝える人「コミュニケーションのデザイン」の役割があるが今回のチームではあえてオーバーラップした構成で進めた。
- 3年後5年後も見据えた長期的なブランディングと経営陣にそれを見せること語れることが重要。
- ロゴは「a」の書体が「o」に見える議論があってパターンだしをして検証もした。
- LPのロゴで動画使った理由はシェアする際のインパクトもあるし動画でなめらかさのキーワードなどもを伝えたかった。(アイコンをメルカリのデザイナー達でとにかくいっぱいつくった。)
- 多様性とかストーリまで伝わらない。
- ブランデイングがはっきりしてない会社は採用基準がスキルだけになったりして入社後のミスマッチがおきる。
参加者からの質問
Q.経営のコストを投資効果をどう明示するのか?
- A.5年後にこの姿になりますっているのを経営陣に握ってからスタートする。
- A.実は投資はマーケティグするでもエンジニアを雇うのでもかなりコストがかかる。全体のグロースの接点としてはエンジニアよりデザイナーがいいし。エンジニアは大きいプロダクトを回すには何人も採用しなくてはいけないがデザイナーは数人でアウトプットが可能。
- アウトプットをしつづける。ことが大事。言っているだけで終わらない。
Q.3社共同プロジェクトを進める中で、ハレーションはなかったか。あったとしたらどんなことがあったか。なかったとしたら何故なかったと思うか?
- A.デザイナーは自分の表現をしたいのか?何かを届けたいか?というとことのメンバー選定で「何かを届けたいか?」の思考の人、コミュニケーションが取りやすい人を選んだ。
感想
今回のセミナーでメルカリがデザイン経営戦略にもアクセルを踏んでいくんだなと肌で感じたイベントでした。
メルカリという大きな組織のシンボルであるロゴを変えるという作業はかなり大変だったかと思います。
経営層だけに経過報告できていればいいかと言うとそうじゃない気もしますが常に広い範囲に共有しすぎてステークホルダーを増やすとスケジュール感として進行が難しい気もするし。。
と色々考えさせられました。
あと、Takramリードデザイナーである弓場さんのタイポグラフィへの熱度と愛情が素晴らしく。 時間があればもっと聞いていたいなと思いました。
弓場さんのおすすめしていたフォントの「たづがね」
もらったグッズがどれもかわいいです。